海外WEBデザインスクール完全解説(オーストラリア・メルボルン)
Kazu
オーストラリアのメルボルンに在住7年。現地企業のデザインからのウェブサイト制作経験や、日本企業からのコーディング案件受注の経験多数。
海外でWEBプログラミング・デザインを学んでみたい!と思ってもコースの概要や授業内容まで解説している情報はそう多くはないと思います。そこで今回は
オーストラリア、メルボルンにあるWEBプログラミングで有名な (Holmesglen) ホルムズグレンというスクールを紹介します。
オーストラリアのメルボルンは Techie City として知られていて、ITの教育の質の高さで世界的にも評価されています。
今回は実際の経験を基にオーストラリア、メルボルンのWEBデザイン専門学校のコースのカリキュラム(コーディング寄り)や授業内容などをまとめてみました。
この記事を読むことで、オーストラリアのWEBデザインの学校の全体像が掴めると思います。
この記事では下記のコースを紹介します
- Certificate IV in Information Technology (Web Development)
コース詳細のURLはこちら: サーティフィケイト
別記事でWEBエンジニア向けのコースの概要も紹介しています。
海外WEBエンジニアのスクールの授業内容や費用など完全解説(オーストラリア・メルボルン)
オーストラリア・メルボルンのWEBスクール、ホルムズグレン(Holmesglen) とは?
Holmesglenは、オーストラリアのビクトリア州メルボルンにある大規模な公立の職業教育機関(TAFE)です。Holmesglenのホームページは こちら
1982年に設立され、職業教育を提供することを目的としています。メルボルンに下記のキャンパスを持ち、多岐にわたるコースを提供していて、学生に実践的なスキルと知識を提供している学校です。
校舎は2つに分かれていて、このWEBエンジニア・デザイナーコースでは Moorabbin 校舎で行われています。
サーティフィケイト4のコース概要
入学時期:2月、7月
フルタイム:6ヶ月間
パートタイム:12ヶ月
授業形式: リモート or 対面授業(自由)
このコースは、初心者からウェブ開発のキャリアをスタートさせたい人に最適なプログラムとして設計されています。
半年間のコースで2つのタームに分かれており、3ヶ月毎に区切られています。
使用アプリケーション、ツールなど
授業で使用するソフトウェアやツールは以下です。
- Microsoft Word
- WebEx
- Adobe Photoshop / Illustrator
- Visual Studio Code
- Figma … など
上記はスクールのアカウントで全て使えるので無料です。他にも AI でコーディングを手伝ってくれる GitHub Copilot なども無料で使えます。(GitHub Educationに加入必要)
カリキュラム(授業内容)
その半年間の間にデザイン→フロントエンド→バックエンドの基礎を網羅するカリキュラムになっています。
個人的には当時WordPressを勉強したかったのですが、このカリキュラムにはインストール方法を学ぶだけでしたので、そこだけ注意してください。
このコースを終えた多くの生徒がディプロマのコースへ進んでいます。
主に勉強するツールや言語は下記です:
1ターム目:基礎スキルの構築
- HTML5 & CSS3: ウェブサイトの基礎となるマークアップ言語とスタイリングを習得します。静的なウェブページの作成から始め、徐々に複雑なレイアウトを実装できるようになります。
- JavaScriptの基礎: プログラミングの基本概念をJavaScriptを通して学び、動的なウェブサイトの作成に必要なスクリプティング技術を習得します。
- Figma: UI/UXデザインの基本を学び、プロトタイピングツールを使用して、ユーザーフレンドリーなウェブデザインを作成します。
- Bootstrap: レスポンシブデザインの実装に役立つフレームワークを利用し、異なるデバイスで適切に表示されるウェブサイトを構築します。
- GitHub: コードのバージョン管理とチームでの協業に必要なGitの基本操作(GUI)を学びます。
2ターム目:応用スキルと実践
- レスポンシブデザイン: 柔軟なレイアウト、画像、CSSメディアクエリの使用を通じて、どのようにしてウェブサイトを異なるデバイスに適応させるかを学びます。
- PHPとMySQL: サーバーサイドのプログラミング言語とデータベース管理システム、ER図などを学び、動的なウェブアプリケーションのバックエンドを構築します。
- JavaScriptの応用: DOM操作、APIリクエスト、Webアプリケーション開発を深く掘り下げ、リアルタイムでユーザーインタラクションのあるウェブアプリケーションの作成をします。
- セキュリティとデプロイメント: サイバーセキュリティの基礎と、作成したウェブサイトやアプリケーションを実際のレンタルサーバーにデプロイする方法を学びます。
- MAMP/WAMPとFileZilla: ローカル開発環境の設定とFTPクライアントを使用したファイルのアップロード方法を習得します。
- レンタルサーバーにデプロイ:PHPプロジェクトをデプロイします。(契約要)
- プロジェクトベースの学習: 実際のプロジェクトに取り組み、チームワーク、プロジェクト管理、コミュニケーションスキルを養います。
このコースを通じて、ウェブ開発の基盤を築き、ウェブ開発業界で求められる基礎の技術と知識を身に付けることができます。
毎週月曜日はオープンラボセッションがあり、担当の先生の時間とのマンツーマンレッスンを受けることができます。
入学要件
要件は下記です。
- 最低17歳以上
- 基本的なパソコンが使えること(マウス操作やインターネット、ビデオ通話が行えることなど)
- IELTS 6.0 以上(永住権保持者の場合は免除)
このコースの入学要件はほとんど何もWEBについての知識は必要としていませんが、前もってWEBプログラミングとWebデザイン、専門用語を英語で少しでも勉強してくることを強くオススメします!
理由は
- 授業が全て英語
- 課題が初心者には難しい
英語での授業になるので、少しぼっとしたり聞き逃したりするだけであっという間に授業が進んでいってしまいます。
幸い、全ての講義は録画されているので後で確認することはできますが、1授業が三時間ほどあるので確認するのは中々大変です。課題はマイクロソフトのWordで提出することが多いので、ワードなどの最低限の知識は必要です。
費用
- 費用: $10,800 (オーストラリアドル)
- 永住権保持者の場合の費用:$3,933
これらは変更される可能性があります。
卒業後のキャリアパス
- ウェブアプリケーション開発者
- UX & UI デザイナー
- アシスタントウェブサイトデザイナー
- アシスタントウェブ開発者
- アシスタントウェブマーケティングアナリスト
- アシスタントデジタルメディア開発者
- デジタルメディアデザイナー/開発者
WEBエンジニアを目指すコースへの進学経路もあります。
クライエント案件紹介
いつもリモートで授業を受けるのではなく、できるだけキャンパスに行き講師たちと仲良くしていると、実際にお金が発生するクライエントの案件を紹介をしてくれることがあります。
応募方法
どちらのコースもホームページのフォームから応募できます。
お問い合わせフォーム
入学前にはリテラシーと数学のアセスメントおよび事前トレーニング面接が必要です。
まとめ
このWebデザインコースは、ウェブ開発の基礎の全体を網羅する6ヶ月間の集中コースです。デザインからフロントエンド、バックエンドまで、ウェブ技術の学習を通じて、ウェブ製作者として即戦力となる開発者を目指しているコースです。
英語力も磨きながらコーディング力やWEBデザインのスキルも付くので、短期で両方のスキルを上げるのに最適なコースだと思います。
この記事を通してオーストラリアのWEBプログラミングのスクールのイメージができれば幸いです。
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Kazu
オーストラリア在住歴7年。現地で英語学習後に日本語教師 → 工場就職 → 海外WEB開発ディプロマを取得→フリーランス。現在は余った時間をプログラミング&ブログに費やして生きています。
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