メルボルン(オーストラリア)でのWEBエンジニア・デザイナーへの転職6ステップ
Kazu
オーストラリアのメルボルンに在住7年。現地企業のデザインからのウェブサイト制作経験や、日本企業からのコーディング案件受注の経験多数。
WEBエンジニア・デザイナーとして海外転職を検討されていますか?
オーストラリアは給与が高く英語を使用する職場環境なので、一度就業経験を積むと日本を含め世界中のどこへ行っても通用するスキルが身に付きます。
私自身、現地での工場勤務やウェブデザイナーを含む色んな分野でオーストラリア企業に勤めた経験があります。今回は、オーストラリアでの転職を実現するための具体的なステップをご紹介します。
現地で転職するためには下記のポイントが重要です:
- 日本での就業経験
- 専門用語も交えた簡単な日常英会話
- メルボルンの市場ニーズに合った技術スキルの習得
この記事を読むことで、メルボルンでの転職の現状と道筋がわかります。
メルボルン、オーストラリアの概要
メルボルンはオーストラリアの南地方のビクトリア州にある多文化都市で、アートやコーヒーが有名で都心部はグローバル化が進み活気にあふれています。
特にアートやデザイン系が顕著で、さまざまな産業が共存しています。これにより、WEBエンジニア / デザイナーは、金融、ヘルスケア、教育、エンターテインメントなど、多岐にわたる業界での職を見つけることができます。
下記の記事でメルボルン移住(ワーホリ)のメリット・デメリットを述べています。
① メルボルン転職事情の現実を知る
メルボルンはオーストラリアの中でも Techie city と言われていて IT リテラシーの高い人や高学歴の人も多く、競争率が高い現状になっています。
結論から言うと、未経験でのメルボルンでのWEBエンジニア・WEBデザイナーとしての就職はかなり難しいものになると思います。
それに加えて、英語が第二言語の外国人である私たちは不利と言ってもいいです。
しかし、メルボルンの会社は多様性を好むところもあり、かつ年齢は全く関係ないので、ある程度の学歴は必要にはなりますが日本で経験を積んだ状態で来れば、いつでもそれを活かすことができます。
また、メルボルンはオーストラリアの2番目に給与が高く設定されていて、WEB系エンジニア・デザイナーの需要自体は高めです。
必要なスキルセット
2024年現在、メルボルンでは各職種ごとに下記のスキルが求められていることが多いです。
フロントエンドエンジニア:
- React.js
- Next.js
- Vue.js
- HTML, CSS, JavaScript
- TypeScript
- Figma
- AWS
- JamStack
バックエンドエンジニア:
- Java
- Node.js
- TypeScript
- SQL
- C#
- AWS
- PHP/Laravel
Webデザイナー
- PhotoShop
- Illustrator
- Figma
- WordPress
- Shopify
これらのスキルは、求人サイト(例:Seek)での求人情報を通じて、どの技術が特に需要があるかを知ることができます。
実際に下記のウェブサイトで検索してみて、どれくらいのニーズやスキルが必要なのか求人票や、フリーランスWebサイトで確認してみましょう。
SEEK
Linked In
Linkedin: Linkedin-web Developer search
Airtasker
Airtasker: https://www.airtasker.com/au/
Workforce Australia
Workforce Australia : https://www.workforceaustralia.gov.au/individuals/jobs/
adzuna
azuna: https://www.adzuna.com.au/web-developer
必要な英語力
オーストラリアでの就労には、日常会話から専門用語に至るまで、ある程度の英語力が求められます。しかし、実際の業務に慣れれば、簡単の英会話ができれば特に問題はないでしょう。
基本的にどんな仕事でもルーティーンなところも多いので、業界の専門用語やいつも使うフレーズなどを徐々に覚えていけば問題はないです。でも面接対策はしっかり準備してください!
②必要なビザと資格の確認
メルボルンで働くためのビザオプション: オーストラリアでの就労には適切なビザが必要です。スキルドビザ、雇用主後援ビザ、ワーキングホリデービザなど、状況に合ったビザを調査し申請プロセスを理解しましょう。
転職に必要な資格とスキルアップ: 特定の職種や業界で必要とされる資格や認定を確認し、必要に応じてスキルアップの計画します。オンラインコースや認定プログラムを活用して、求職時に有利な位置に立てるようにしましょう。
オーストラリアVISAの種類
- 訪問者ビザ: 短期旅行や観光、短期ビジネス、家族訪問のためのビザ。通常、短期滞在向け。
- 技術移民永住ビザ: 特定技能職種の人向けの永住ビザ。技能リストの職業で働いており、ポイント制評価に基づく。
- 留学ビザ: オーストラリアの教育機関で学ぶ学生用のビザ。フルタイム教育を受けることが可能。
- ワーキングホリデービザ: 若者が働きながら休暇を楽しめるビザ。通常は1年間有効。
- 配偶者/パートナービザ: オーストラリア市民/永住者が移住するためのビザ。関係の真実性と継続性が求められる。
- ビジネス(就労)ビザ: オーストラリアで事業を始めたり、企業への投資、就労を目的としたビザ。ビジネスオーナー、エグゼクティブ、投資家向け。
留学サービスなどのプロのアドバイスを受けることをオススメします。
③ コネクション作り
地元のテックコミュニティに積極的に参加し、業界の専門家との関係を築くことが重要です。これには、ミートアップやコンファレンス、オンラインフォーラムへの参加が含まれます。有名なのは meet up ですね。できるだけ日本に居る間から始めてください。
meet up
meet up: https://www.meetup.com/
メルボルンのテックコミュニティに参加する: 地元のミートアップ、コンファレンス、ワークショップに参加することで、業界の専門家と知り合い、貴重な情報を得ることができます。
また、オンラインフォーラムやソーシャルメディアグループに参加することも有効です。
効果的な職探しの戦略: メルボルンでの職探しは競争が激しいため、戦略的にアプローチする必要があります。オンラインの求人サイト、リクルートエージェント、業界イベントなど、さまざまな方法で求人情報を収集し、応募しましょう。
Blinq
このWebサイト / アプリで自分の名刺を作成できます。
Blinq: https://blinq.me/
メルボルンのテック業界を理解する: メルボルンのテック産業は多岐にわたり、その動向を把握することが重要です。最新のテクノロジートレンド、需要の高い技術、主要なテック企業、スタートアップのエコシステムについて調べましょう。業界レポート、ニュース、フォーラムを利用して情報を収集します。
現地の専門学校・大学に通う
メルボルンのWEBデザイン・WEBエンジニアのスクールに通い、人脈作りやオーストラリアで必要な技術などを学べる学校を検討するのもいいかもしれません。ただし、職務未経験の場合は、コネがない限り大卒がほぼ必須です。
実際に私も専門学校を卒業したけど結局就職できずに、大学進学をした人を何人も見ました。
専門学校については下記の記事で紹介しています。
④履歴書とカバーレター
魅力的な履歴書とカバーレターを作成する: 履歴書とカバーレターは、あなたの最初の印象を決める重要なツールです。メルボルンの雇用市場に合わせて、経験とスキルを効果的にアピールする内容にしましょう。成功事例、具体的な成果、関連するスキルを強調します。
履歴書はなるべく簡潔に、可能であれば一枚にまとめましょう。
履歴書 (Resume) の作成
- 個人情報: LinkedInプロフィールやポートフォリオのリンクを含める
- プロフィール: 自分のキャリアの概要や目標を短く明確に記述します。例「フルスタックWebエンジニアとして3年以上の経験を持ち、ReactとNode.jsに精通しています」
- スキル: 技術スキル(プログラミング言語、フレームワーク、ツールなど)をリスト化
- 職務経歴: 最新の職務から順に、各職務について以下の項目を記載
- 会社名、役職、勤務期間
- 具体的な業務内容と成果(数値で示せる場合は数値を使用)
- 使用した技術やツール
- チームでの役割やプロジェクトの規模
- 学歴: 学位、学校名、卒業年を記載。関連するコースやプロジェクトなど
- 認定資格: AWSやGoogle Cloudの認定資格、PMI認定など、関連する資格をリスト化
- プロジェクトセクション: 個人プロジェクトやフリーランスの仕事を記載。GitHubリポジトリやライブデモ
- ボランティア活動やコミュニティ参加: 技術コミュニティへの貢献やボランティア活動も含める
カバーレター
カバーレターでは、自分がその企業にどのように貢献できるかを具体的に述べます。
- 自己紹介と応募の動機
- 関連するスキルや経験
- 企業のニーズに対する具体的な提案
- 感謝の言葉と連絡先情報
⑤求人応募と面接の準備
メルボルンの企業文化に合わせた面接対策: 面接は、あなたの技術と人柄を見極める場です。メルボルンの企業文化を理解し、その環境に適応できるよう準備をしてください。
一般的な面接の質問に対する回答を準備し、自分自身をうまく表現できるようにしましょう。
下記の記事でもまとめています。
面接の準備
- 企業研究: ビジョン、ミッション、製品、最近のプロジェクトなどを調査し、企業文化や価値観を理解する。
- よくある質問への準備: 「自己紹介」「強みと弱み」「プロジェクト経験」など、よく聞かれる質問に対する明確な回答を用意。
- 技術面接の練習: LeetCodeやHackerRankでコーディング練習をし、システムデザインの質問にも備える。
- 模擬面接: 友人やメンターと模擬面接を行い、フィードバックをもとに改善。
- 質問の準備: 面接の最後に聞く質問を用意し、企業への関心を示す。例「このポジションで成功するための重要なスキルは何ですか?」
⑥移住と生活の準備
メルボルンでの住居と生活コスト: メルボルンでの生活は魅力的ですが、費用もかかります。住居の選択、生活コスト、日常の支出を把握し、予算を立てましょう。さまざまな地区の特徴を比較して、自分に合った場所を見つけます。
外食はめちゃくちゃ高いので、自炊スキルを身に付けて、シティーから離れた場所に住んで生活コストを抑えましょう。
メルボルンで個人的におすすめの場所は移民が多い Dandenong というエリアです。比較的生活コストは低めですが、治安に不安がある人も少しいるので夜の外出は控えましょう。
新しい都市での生活を始めるためのヒント: 新しい都市での生活は本当にきついです。しかし、できる限り計画を練れば適応できることもあります。
交通、医療、レジャー活動など、日常生活に必要な情報を事前に収集しましょう。また、新しい友人を作り、コミュニティに参加することで、早く新しい環境に慣れることができます。
留学サービスの活用も考えてみる
これらのプロのサービスを受けることで、海外移住のコツや問題があった時に相談ができたりなどのバックアップを受けれます。
留学サービスを活用することで、海外での新しい生活やキャリアの構築に向けたサポートを受けることができます。これらのサービスは、海外転職のプロセスを簡素化し、よりスムーズに進めることを目的としています。
メルボルンでのWEBエンジニア・デザイナーへの転職を目指す際に、留学サービスがどのように役立つのか、そのメリットと成功への道を探っていきましょう。
サービスのメリット:
- 専門知識の提供:ビザ取得や仕事探し、住居確保など、移住に関するプロセスを教えてくれます。ミスを避け、時間と労力を節約。
- 個別カウンセリング:個々の状況に合わせた転職戦略を提案。競争の激しいメルボルン市場で有利に立つために重要。
- サポートネットワーク:現地生活やキャリア構築を支援するネットワークを提供。早期適応とプロフェッショナルなコネクションを築く。
- ビザ取得アシスタンス:適切なビザオプションの選択と申請プロセスのガイダンス。スムーズなビザ取得をサポート。
- 就職活動サポート:メルボルン市場に合った履歴書添削や面接対策、求人情報の提供。効果的な就職活動を支援。
- 住居確保:住居探しのアドバイスとサポート。安全で快適な住居選びを支援。
費用は少し掛かってしまいますが人生の大きな決断をする時に、この後押しを受けない理由はないと思います。アドバイスをもらうことで結果的にお金と時間を節約する事になります。
さいごに
メルボルンでの未経験でのWEBエンジニア・デザイナーとしての就職は難しいですが、日本での経験があると成功率は飛躍的に上がります。
現地企業での就業を考えている場合は、日常英会話と少しでもいいので日本で就業経験をしてから渡航するようにしましょう。
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オーストラリア在住歴7年。現地で英語学習後に日本語教師 → 工場就職 → 海外WEB開発ディプロマを取得→フリーランス。現在は余った時間をプログラミング&ブログに費やして生きています。
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